小学2年生になると、文章問題でつまずく子が一気に増えます。
- 1年生のときは何となく解けていたのに、文章が少し長くなっただけで「どこに答えが書いてあるの?」と迷ってしまう。
- 設問の意図がつかめず、手が止まってしまう。
そんな姿を見ると、親としてもどうサポートすればいいのか悩んでしまうものです。
我が家の次男も同じでした。

音読はできるのに、問題を解くと的外れな答えを書いてしまう。
文章を読んでいるようで、実は内容を理解できていなかったのです。
「読む」と「理解する」は別物なのだと、そのとき改めて気づかされました。
そこで手に取ったのが「小学2年生 文章読解にぐーんと強くなる」でした。
短めの文章から始められて、抜き出し問題や理由を答える問題など、読解の基本パターンを丁寧に練習できる構成になっています。難しすぎず、でも確実に力がつく。
毎日一ページずつ進めるうちに、次男は文章のどこを見れば答えが見つかるのか、コツをつかみ始めました。
この記事では、実際に家庭で使ってみて感じた「小学2年生 文章読解にぐーんと強くなる」の特徴、向いている子・向いていない子、効果的な使い方を詳しくお伝えします。
読解力の土台をしっかり作りたい保護者の方に、具体的な判断材料を提供できれば幸いです。
この記事を読むとわかること
- 「小学2年生文章読解にぐーんと強くなる」の内容
- メリット・デメリット
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「小学2年生 文章読解にぐーんと強くなる」とは?


| テキスト名 | 小学2年生文章読解にぐーんと強くなる |
|---|---|
| 問題の難しさ | ★~★★ |
| コスパ | ★★★ |
| 解説のわかりやすさ | ★★★ |
| 問題数 | 76単元 |
| 問題解く時間 | 10分程度 |
学研プラスから出版されている、小学2年生向けの読解力養成ドリルです。
短い文章から段階的にレベルアップする構成で、読解の基礎を丁寧に積み上げられます。
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段階的に力がつく構成と多様な文章ジャンル
「小学2年生 文章読解にぐーんと強くなる」は、文章を読んで内容を正しく理解する力を育てることに特化した教材です。
最大の特徴は、文章の長さや問題の難易度が段階的に設定されている点にあります。最初は短い物語や説明文から始まり、徐々に長く複雑な文章へとステップアップしていく設計です。



我が家で使い始めたとき、次男は最初のページを見て「これなら読めそう」とつぶやきました。文章が短く、イラストも適度に入っているため、読解が苦手な子でも抵抗感なく始められる工夫がされています。
一日一ページを目安に進められる分量なので、毎日の学習習慣づくりにも役立ちました。
問題のほとんどは「文章から答えを見つけて抜き出す」形式です。
これは読解の基礎となる力で、文章のどこに何が書かれているかを正確に把握する訓練になります。複雑な推論や高度な記述問題は少ないため、まずは読解の土台を固めたい家庭に適しています。
また、
- 物語文
- 説明文
- 詩
- 会話文
など、さまざまなジャンルの文章が取り上げられているのも特徴です。
ジャンルによって読み方のコツは異なるため、多様な文章に触れることで応用力が育ちます。物語文では登場人物の気持ちを読み取る力が求められ、説明文では情報を正確に把握する力が試されます。



次男は最初、物語文は得意でしたが、説明文になると急に読むスピードが落ちました。説明文特有の硬い表現に慣れていなかったのです。しかし、繰り返し取り組むうちに、説明文でも要点をつかめるようになりました。
ジャンルごとの読み方のコツを体験的に身につけられたのだと感じています。
自分で丸つけができる親切な解答解説
答え合わせがしやすい構成になっているのも、この教材の大きな特徴です。
別冊の解答には、答えだけでなく「なぜその答えになるのか」という解説も丁寧に記載されています。
親が横について教える時間が取れない家庭でも、子どもが自分で丸つけをして理解を深められる設計になっています。



次男も、最初は私が横について一緒に丸つけをしていましたが、慣れてくると自分で答え合わせをするようになりました。解答解説がわかりやすいため、間違えた問題も自分で理解できることが多かったのです。
自分で丸つけをして、間違えた問題を見直す。この習慣がつくことで、学習の自立性も育ちました。
問題の難易度が段階的に上がっていく構成も、挫折しにくいポイントです。
最初は
- 「登場人物は誰ですか」
- 「どこで起きた出来事ですか」
といった基本的な問いから始まり、後半になると
- 「なぜそう思ったのですか」
- 「このときの気持ちを考えましょう」
といった思考を必要とする問いへと発展していきます。
小さな成功体験を積み重ねながら、少しずつレベルアップしていく設計が、読解が苦手な子でも続けやすい理由です。
実際に使って感じた学習効果


家庭で毎日取り組んだ結果、次男には明らかな変化が見られました。ここでは具体的な学習効果をご紹介します。
文章の要点をつかむ力が確実に育つ
この教材で最も鍛えられるのは、文章の中から必要な情報を見つけ出す力です。
抜き出し問題を繰り返すことで、「答えはどこに書いてあるか」を素早く見つけるスキルが身につきます。



次男は最初、文章全体をなんとなく読んで「わかった気」になっていました。しかし、問題を解こうとすると答えが見つからない。そこで一緒に「答えが書いてありそうな段落を探す」練習を重ねました。
「問題文に『どこで』って書いてあるから、場所が書いてある文を探そう」と声をかけると、次男は文章を読み直して正解を見つけられるようになりました。
すると、徐々に文章のどこに何が書かれているかを意識して読むようになり、答えを見つけるスピードが上がってきたのです。
この「文章の構造を意識して読む力」は、今後の国語学習の土台になります。3年生以降、文章がさらに長く複雑になっても、要点をつかむ力があれば対応できるからです。
学校の国語テストでも、以前は「時間が足りない」と言っていたのが、最近は時間内に終わるようになりました。文章のどこを読めば答えが見つかるかが分かるようになったため、効率的に解けるようになったのです。
語彙力が文脈の中で自然に増える
文章読解の問題に取り組む中で、新しい言葉に出会う機会が増えます。
文脈の中で言葉の意味を推測し、解答解説で確認することで、語彙が自然と増えていきます。



次男は「ようやく」「たちまち」「しばらく」といった時間を表す言葉や、「うれしそうに」「悲しげに」といった気持ちを表す言葉を、この教材を通して覚えました。
単語カードで暗記するのではなく、物語の中で使われている様子を見ることで、言葉の意味が自然に身についたのです。



ある日、次男が「お母さん、『ようやく』って『やっと』と同じ意味だよね」と聞いてきました。教材の中で何度も出てきた言葉を、自分なりに理解しようとしていたのです。
こうした言葉への気づきが増えたことも、大きな成長だと感じました。
語彙力は読解力の基盤です。言葉を知らなければ、文章の意味は理解できません。
この教材は、読解練習と語彙力強化を同時に行える点で効率的だと感じました。また、覚えた言葉を日常生活でも使おうとする姿が見られるようになり、表現力も豊かになってきました。
読む習慣がつき、集中力が養われる
毎日コツコツと文章を読む習慣がつくことで、集中して文章に向き合う力が育ちます。



最初は短い文章でも途中で飽きてしまっていた次男ですが、毎日続けるうちに、長めの文章でも最後まで集中して読めるようになりました。
読解力は一朝一夕には身につきません。毎日少しずつ文章に触れることで、文章を読むことへの抵抗感が減り、読むスピードや理解度も自然に上がっていきます。
この教材は一日一ページという無理のない分量なので、続けやすいのが大きなメリットです。



我が家では、学校から帰って宿題を終えた後、おやつの前に一ページだけ取り組むルールにしました。「おやつの前に一ページ」という流れを決めることで、次男は自然と机に向かうようになりました。
最初は「めんどくさい」と言っていましたが、一ページなら数分で終わることがわかると、抵抗感が減りました。
三ヶ月ほど続けた頃には、言われなくても自分から「今日の一ページやる」と机に向かうようになりました。
学習習慣がつくと、勉強に対する心理的なハードルが下がります。これは読解力だけでなく、他の学習にも良い影響を与えました。
この教材の3つのメリット


実際に使ってみて感じた、具体的なメリットをお伝えします。どれも家庭学習で実感したポイントです。
メリット1:読解が苦手な子でも挫折しにくい


文章の長さが適度で、問題形式もシンプルなため、読解に苦手意識がある子でも始めやすい教材です。
難しすぎる問題がないため、「全然わからない」と投げ出してしまうリスクが低いのです。



次男は国語が苦手で、長文問題を見ると「めんどくさい」と言って避けていました。
しかし、この教材は短い文章から始められるため、「これくらいならできそう」と感じたようです。最
初の数ページを解いて、全問正解できたときの嬉しそうな顔を今でも覚えています。
最初の成功体験が、その後の学習意欲につながりました。「できた」という経験が自信になり、「次もやってみよう」という前向きな気持ちを生んだのです。
読解が苦手な子ほど、最初のハードルを低くしてあげることが大切です。この教材は、そのハードルの高さが絶妙に調整されていると感じました。
また、イラストが適度に入っているのも、読解が苦手な子にとっては助けになります。
文字だけがびっしり並んでいると、それだけで「読みたくない」と感じてしまう子もいます。この教材は視覚的にも取り組みやすい工夫がされています。
メリット2:抜き出し問題で正確に読む力が育つ


この教材の問題の多くは、文章から答えを抜き出す形式です。
一見単純に見えますが、この作業は読解力の基礎となる重要なスキルです。
文章のどこに何が書かれているかを正確に把握する力がなければ、応用的な読解問題にも対応できません。



次男は最初、文章全体をざっと読んで「なんとなくわかった」と思い込んでいました。
しかし、抜き出し問題に取り組むことで、「正確に読む」ことの大切さを学びました。答えを抜き出すためには、一字一句を丁寧に読まなければならないからです。
ある日、次男が「『どこで』って聞かれてるのに、『いつ』のことを書いちゃった」と悔しそうに言いました。問題文をよく読まずに答えてしまったのです。
しかし、こうした失敗を重ねることで、問題文も文章も丁寧に読む習慣がついていきました。
この「正確に読む力」は、今後の国語学習だけでなく、他教科の文章題を解く際にも役立ちます。算数の文章題でも、問題文を正確に読めなければ解けないからです。読解力は、すべての教科の土台となる力なのです。
メリット3:一日一ページで続けやすく習慣化しやすい


一日一ページという分量が、毎日の学習習慣づくりに最適です。
多すぎず少なすぎず、子どもが「今日もやろう」と思える量なのです。



次男は最初、「勉強は嫌だ」と言っていましたが、一ページだけなら数分で終わることがわかると、抵抗感が減りました。
学校から帰って宿題を終えた後、おやつを食べる前に一ページだけ取り組む。そんなルーティンが自然とできあがりました。
学習習慣をつけるコツは、無理のない量を毎日続けることです。一度に大量にやるよりも、少しずつ毎日続ける方が、確実に力がつきます。また、毎日同じ時間に取り組むことで、脳が「この時間は勉強の時間」と認識し、習慣として定着しやすくなります。
この教材は、その「無理のない量」が絶妙に設定されていると感じました。ページ数も多すぎないため、「全部終わった」という達成感も得やすく、モチベーション維持にもつながります。
「小学2年生文章読解にぐーんと強くなる」のデメリット
| デメリット |
|---|
| 応用問題はない |
応用問題はない
「小学2年生文章読解にぐーんと強くなる」は、応用問題がありません。簡単は抜き取り問題がほとんどです。物語もわかりやすいものばかりで、
応用問題も含めたテキストが欲しい人は、ほかのテキストをおすすめします。
- 文章読解が苦手な人
- 文章読解の学習を習慣づけたい人
「小学2年生 文章読解にぐーんと強くなる」は、子どもの読解力を飛躍的に伸ばすことを目指した教材で、特に小学2年生向けに構成されています。その特徴を以下にまとめました。
また、家庭学習を習慣化すること自体に悩む家庭も少なくありません。どんな時間に、どんな教材で、どう進めるのがベストなのか迷うと、教材の効果も半減してしまいます。
そこで、学習習慣づくりの方法をまとめたこちらの記事もぜひ読んでみてください。
→ 小学生の家庭学習を“いつ・何で・どう進めるべきか”分かりやすく解説しています。


「小学2年生 文章読解にぐーんと強くなる」Q&A
まとめ|文章読解の基礎づくりにぴったりの一冊
「小学2年生文章読解にぐーんと強くなる」は、文章の読み取りに不安がある子にとって取り組みやすい一冊です。
文章の長さがちょうど良く、抜き出し型の問題を中心に基礎を丁寧に積み上げられます。
難しい応用問題はありませんが、文章を読みながら必要な情報を見つける力が自然と育ちます。
毎日少しずつ続けることで、文章を読む習慣もつきやすく、国語の学習を前向きにするきっかけにもなりました。
- 文章読解の基礎を固めたい
- 毎日の学習を習慣化したい
- まずは短めの文章から始めたい
このような家庭におすすめの教材です。無理なく続けられる分量なので、読解に苦手意識がある二年生でも安心して取り組めます。
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